12月10日の樹木調査の帰り道、西芳寺から松尾大社への細道をたどり、月読神社にかかるあたりで、ふと見上げると頭上にナニやら奇怪なものが!よく見るとバショウの花でした。バショウは、木本ではなく草本ですが、見上げるような巨木(巨草?)になります。せり出した花序の基部には幾重にも重なった果実が見えます。バナナ(ミバショウ:実芭蕉)は兄弟ですので、バナナそっくりです。ホースのような裸の花序を経て、下の苞に包まれた部分に雄花が隠れています。雌性先熟(雌花が先に咲く)なので、先に咲いた雌花は実ったようですが、雄花はこれから冬に向かうので、咲くかどうかはわかりません。しかし迫力は十分、ここしばらくは見頃がつづくと思われます。