カラスウリの思惑

ハロウィンのカボチャのように見えますが、カラスウリです。鋭い嘴でつつかれたようで、皮が破れています。ヒヨドリのしわざでしょうか。すっかり中身を食べられて地面に転がっていました。よく見ると、実の左と右下に、「打ち出の小槌」型の種子が見えます。これを食べた鳥の狙いは種子を覆っていた甘い果肉だったようです。実はこの果肉には発芽を抑制する成分が含まれていて、野鳥に果肉を食べてもらって種子だけになると発芽率がうんと上がるそうです。ギブ・アンド・テイクのカラスウリの思惑、ここではしっかり成功したようです。