コノテガシワ

樹木の中で春先から咲くのは、スギ、ヒノキ(ここでハックショーン!)などがありますが、桂川沿いの公園に植樹されているコノテガシワも春先から咲く樹木です。松尾橋公園や嵐山東公園にもあります。名前の由来は、地面に対して垂直に広がる枝葉が、子供の手のひらに似ているからとか。花はあまり目立ちませんが、形が面白い。しかし雌花ばかりで雄花が見当たりません。雌雄異花なので、どこかにあるはず...と先日渡月橋から久世橋までコノテガシワの雄花を求めて自転車で走りました。やっと一箇所見つけたのは久世橋近くの堤防道路脇。目立たない、実に目立たない雄花で、雌花ばかりの中にひっそりと一箇所隠れるようにありました。しかもこれは後でわかったことですが、見つけたのは雄花が付いていた「跡」で、花そのものはすでに散っていました。う~ん、残念!ほとんどの雌花はきっちり実を結びますので、どこかに雄花がもっとあるのでしょうね。探してみます。(真ん中のスライダを左右に動かすと、写真が比較できます)

左が雄花の散った跡、右が雌花です。雌花から分泌されている水滴のようなものは、胚珠から出た受粉滴で、これに花粉が付くことで受粉を助けます。