身近にあっても、見えないもの

 この歳になってはじめて知りました。柿の木(カキノキ)には雄花と雌花があったのです。
 先日公園の柿の木の開花を確認し、花の写真を撮って持ち帰り、よく見ると、どうも自分の知っている柿の花とは思えません。ふっくらと釣り鐘のような形をしています。柿の実に付いている、あの見慣れたヘタもありません。調べてみると、何と、これは雄花であることがわかりました。柿の木は雌雄異花だったのです!
 幼い頃から柿の木にぐるりと囲まれて育ち、柿はもっとも身近な樹木でした。しかし、気がつきませんでした。あまりにも身近にあって、見えていなかったのです。そう言えば、いろんな意味でそのようなものがもっとあるのではと、周囲をそ~っと見回しています。(左・右上:雄花、右下:雌花)