木からぶら下がる「猫の足」

 久しぶりに亀山公園を散策しました。エゴノキを見上げると、もうすっかり花は終わっていますが、ナニやら奇妙なものが、1つ2つ、3つ4つとぶら下がっています。猫の足のような形、爪まで見えるような。実は、これはエゴノネコアシと呼ばれる虫えい(虫こぶ)で、アブラムシの一種がエゴノキの芽に吸汁し、その刺激によって芽が猫の足状に変形したものです。このアブラムシ、日本語名はエゴノネコアシアブラムシ、学名をCeratovacuna nekoashiと言い、学名の種小名はnekoashi(ネコアシ)と、日本語がそのまま採用されています。形のユニークさに加えて、日本語名も学名も実に愉快ですね。(写真にはオトシブミの揺籃も見えています。)