6月末から7月にかけて、孵化したばかりのカメムシの幼虫を見ることが多いです。卵の殻を中心に円陣を組んでいます。幼虫たちは一斉に孵化し、外の世界へ旅立つ前に、お互いの健闘を祈っているようにも見えます。
しかし、京都大学らの研究によれば、カメムシたちがほぼ同時に孵化するのは、仲間が孵化する振動を感じるため。のんびりしていると仲間のカメムシに共食いされるので、それを避けるためらしい、とのことです。この写真もよく見れば、卵の数より幼虫の数の方が少ない!すると、仲良く並んでいると見えるカメムシたちは、じつは生存のための駆け引きを、すでに始めているのかもしれませんね。(朝日新聞記事、京都大学論文記事)