先般の例会では、田子さんが「奇怪な虫」として紹介されているアシナガモモブトスカシバの飛翔する姿を、初めて見ることができました。花から花へと蜜を求めて素早く優雅に飛び回ります。翌日も同じ場所に観察に行ったところ、4匹が飛び交って吸蜜する姿を見ることができました。
不思議な昆虫です。何のために後ろ足に房のような毛を生やしているのでしょう。吸蜜時にこの足を擦るようにも見えます。そこで、カメラのビデオ機能を使って撮影してみました。結果は、擦るのではなく、ぶらぶらと左右に振るような動作であることがわかりました。リズムを取っているようでもあり、凧のしっぽのように飛行を安定させているようでもあり...。やはり理由はわかりませんが、結構重くて疲れるのか、しばらく飛んで、葉の上で休んで、を繰り返していました。(動画は速度1/4のスローモーションです)