県立春日山公園の例会では、地上に切り落とされたコナラの小枝を多く見ました。これらは、オトシブミの仲間、ハイイロチョッキリの「しわざ」です。メスは長い口で殻斗から果実に穴を空け、その中に1つの卵を産み落とします。その後枝を付け根から2,3枚の葉を付けて切り落とします。卵から孵った幼虫は、果実の中身を食べ成熟した後、殻に穴を空けて地中で蛹となり、翌年羽化して成虫となるそうです。場合によっては数年後に羽化することもあるらしいとか。
それにしても、なぜ葉を付けて落とすのでしょうか?地上に落ちる速度を緩めるため...ならば、やさしい母の愛。できるだけ広く遠くに落とすため...ならば生存のための戦略です。さて、いずれをとりましょうか。
「しわざ」の動画はNHK for Schoolから見ることができます。(←クリックしてください)