先に紹介したコミカンソウの近縁に、ナガエコミカンソウがあります。近年空き地や公園に一面に生えているのを目にします。ナガエコミカンソウも雌花と雄花があるということですので、観察してみました。コミカンソウの雄花は、花序の先端に近い部分に咲きますが、ナガエコミカンソウの方は、花序の基部に近い部分に咲いています。雄花雌花共に長い花柄を持つことも、ナガエコミカンソウの特徴です。萼片の数、葯の数、花の咲く位置なども異なります。写真をご覧下さい。
この花は外来種で、原産地は日本からは遙かに遠いインド洋の、マダガスカル島の東方に位置するマスカリン諸島とか。現地では多年生で灌木にまで成長するそうですが、気候の厳しい日本では一年草として生きる道を選んでいるという、したたかに生きる植物です。