お昼前、開き始めた在来種のタンポポ(おそらくカンサイタンポポ)の花にヒラタアブの仲間が止まっています。花粉を求めて来たのでしょう。タンポポは開花したばかり、雄しべの中から雌しべが伸びてきています。雌しべの柱頭にはすでに新鮮な花粉がびっしり付いていますが、在来種のタンポポは自身の花粉では種子ができない(自家不和合)そうです。実を結ぶには花粉を媒介するアブ、ハチ、チョウなどの昆虫の介在が欠かせません。タンポポの傍の草むらでは、冬眠から目覚めたカナヘビ(ニホンカナヘビ)が獲物を求めて潜んでいました。近くの木にはカナヘビの天敵モズの姿も。
春の訪れと共に、生命の輪が次々とつながり始めています。