茎に鉤状の棘と赤みを帯びた腺毛が密生していて、必ずしも身だしなみが良いとは言えませんが、乞食とはひどい名前です。名前は実の中が空洞で、昔の蒸し器(こしき)に似ているところからの命名らしいです。したがって「コシキイチゴ」が元の名前で、それが転訛して「コジキイチゴ」になったそうです。
花は5月中頃に咲き、実は6月中頃に出来ます。
今日のNHKの朝ドラ「らんまん」に甑倒し(こしきだおし)の宴の場面がありました。お米を蒸す必要がなくなった、酒造りの末期に祝う宴です。このドラマの主人公の牧野富太郎さんに、このイチゴにふさわしい名前に変えてほしいと願うのは私一人ではないと思うのですが。