桜の葉がすっかり落ちて、枝先に白く小さな貝殻のようなものが見えるようになりました。大げさに言えば、絶滅した古生物のアンモナイトのよう。じつはこれはアワフキムシの一種ムネアカアワフキが自分で作った住処(すみか)です。夏に産み付けられた卵から孵った幼虫は、桜の樹液を吸いながら石灰質の分泌物で貝殻状の巣を作ります。巣の奥には小さな幼虫が眠っています。樹液を吸わない冬の間は巣が乾いて白っぽくなり、見つけやすくなります。近所の桜の枝を探してみましょう。成虫の姿は⇒こちら それにしても、桜の樹液にも結構あるんですね。カルシウムって。