京都府下では、クイナは冬鳥、ヒクイナは夏鳥だそうですが、ここ広沢池では冬に同時に見られることも多いです。この日も、じっと待っていると「カサ、カサ...」と枯れたヨシを踏んでヒクイナの姿が。しばらくしてクイナの姿が現れました。古典文学の世界で詠われている「くひな」(漢字表記は「水鶏」)は、実はヒクイナのことだそうです。「カッ、カッ...」と、戸をたたくような独特の鳴き声が特徴的です。京都市営地下鉄には伏見区に「くいな橋」という駅がありますが、クイナとは鳥の名前と知ってはいても、実際にクイナあるいはヒクイナを見たことのある人は少ないでしょうね。