アラカシの茎を何やら怪しげなモノが動いていきます。正体はムラサキシジミの幼虫。体を覆うのはアミメアリです。シジミチョウの幼虫は体から分泌する「蜜」をアリに与えて天敵から身を守ってもらう「相利共生」をすることで知られています。蜜には糖とアミノ酸が豊富に含まれ、アリたちはこの分泌物に夢中になります。特にムラサキシジミはその分泌物によってアミメアリの脳内のドーパミン(幸福感を感じさせる機能を持つという神経伝達物質)の量をコントロールしているとか。小さな虫のしたたかな生存戦略ですね。ちなみにこの幼虫、頭は下方です。