炎暑の中、アカメガシワの葉上にアミメアリの姿がありました。花外蜜腺に吸蜜中です。植物には花以外の場所(托葉、がく片、葉の基部、茎の節など)に蜜を出すものが多くあり、その場所を「花外蜜腺」と呼びます。受粉場所以外に蜜腺をもうけるのは、一見、エネルギーの無駄遣いのように思えますが、アリなどを呼び寄せて、葉食性昆虫からの食害防衛のためと考えられています。写真のアミメアリは、頭部と胸部に網目状の模様(ひび割れに見えます)があるアリで、最も普通に見られるアリの一種です。女王アリがおらず、働きアリが産卵して繁殖することで知られています。