本日(11月30日)の例会で、チョウの体と翅の状態についての質問を受けましたので、持ち合わせの写真で確認してみます。11月末に撮影したキタキチョウです。同じ個体を順光と逆光で撮影しました。逆光ですと、翅表の文様や重なり具合がよくわかります。
逆光状態の接写写真です。頭部には口吻を挟み込んで保護するようなウロコ状の髭が発達し、頭部から胸部、腹部にかけては密な体毛で覆われています。
翅はウロコ状の鱗粉で覆われていますが、鱗粉ばかりでなく、体毛も生えているのがよくわかります。また、翅に見られる文様は、黒い鱗粉によって描かれていることもわかります。蝶の翅を拾うことがあったら、ぜひルーペで観察してみてください。ミクロの世界の美しさに魅了されることでしょう。