オヒガンギボウシ

 花暦という言葉があるくらい、その年の気象状況を反映する植物の開花は、その年の農事に古くから利用されてきました。したがって季節の進む毎に咲く花に何の不思議もないのですが、秋咲く花には、暦を冠した名前が幾つかあって興味深いです。代表的なのはヒガンバナ。毎年律儀にお彼岸の頃になると大地から炎の様な花を咲かせます。水辺の岩場にはオヒガンギボウシが人知れず楚々と咲き、シュウブンソウの人目をはばかる様に咲くのもこの頃です。明日(20日)は彼岸の入り、桂川流域に「お彼岸3花」が咲いて、いよいよ秋本番を迎えます。

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