春に咲いたブラシノキが秋にまた咲いています。これは上野橋近くの自転車道脇に咲いた花。大きさや鮮やかさには春ほどの勢いはありませんが、色の少ない秋の景色には目に鮮やかに映ります。以前紹介したように、ブラシノキは古い花序の先端から新たな花序を伸ばして咲き、きわめて堅い果実は昆虫の卵のような形で長い間枝を巻いて張り付きます。「火災感受性植物種」といわれる仲間で、山火事の熱あるいは煙を感知してはじめて微細な種子を散布するそうです。その時まで果実は枝に張り付いたまま。5年前に淡路島のドライブインで、5年分の果実を枝に持つブラシノキを見ましたが、あの木は今頃10年分の果実を蓄えているのでしょうか。