子供の頃からなじんでいた名前ですが、結構残酷な響きがありますね、「蟻地獄」。ウスバカゲロウの幼虫、あるいはその巣穴のことです。水尾例会の下見の際、林道脇の随所に見られました。郷里の祖父母の家には、縁の下、背戸の材木置き場の下などにありました。トンボに似た成虫になることは知っていたのですが、その劇的な変化が不思議でたまらず、毎週末祖父母の家に行くたびに確認して、あるとき砂で覆われた丸い繭とその中の脱皮殻を発見して、謎が解けた記憶があります。思えば、あの頃から継続して観察することをしていたのかもしれません。懐かしい思い出です。

