残暑が余りにも厳しく、日中外に出ることができないので、最近は夜に散歩をしています。8月も下旬になってようやく初秋の気配。桂川の土手にも夜には涼しい風が吹き、草むらからは虫の音が賑やかに聞こえてきます。暗闇の中でぼんやりと黄色く浮かび上がる花があります。メマツヨイグサとコマツヨイグサ。名の通り宵を待って開花し朝には萎みます。明治末期に確認された外来種で乾燥や暑さにも強く河原でよく見かける植物です。花の大きさはどちらも3㎝位ですが前者は花の黄色が濃く草丈は2m位にもなるものも…。後者は花びらの色が淡い黄で萎むと赤く変色します。草丈は30㎝位と短く茎が地面を這うように広がります。ともに夜行性の蛾によって受粉が行われる虫媒花です。

